歯がなくなると、死んじゃうんです

院長

とにかく、仕事が楽しいんです!

院長 堀部 尊人

こんにちは。ほりべ歯科クリニック、院長の堀部です。
18日の日曜日、「子供の咬合を考える会」の講演会に参加させていただきました。
昭和大学名誉教授で福原矯正歯科クリニック院長の福原達郎先生に、面白い話を教えていただきました。
「入れ歯を入れたロバの話」
東京の上野動物園に「一文字号」というロバがいました。このロバ、27歳。人間でいうと80歳くらい。歯が悪く、体も弱る一方。動物園の方々が「何とかしてやりたい」との想いで、ロバの入れ歯を作ってくれる歯医者を探したそうです。
やっと歯医者が見つかった。大学病院に勤務されていた石上先生。もちろんロバの治療は初体験。入れ歯を作るのに「型どり」をしなければいけないのだが、歯型をとるための道具が人間用では小さすぎる。特注のトレーを作ったそうです。
roba.jpg
型どりをしているところ。印象材のニオイが気に入って(?)、おとなしくしていたそうです。
かみ合わせの高さを決めるのに四苦八苦。他のロバの口元の写真を参考に、歯を作っていったそうです。
入れ歯を入れたときの違和感は、人間もロバも一緒。「果たして一文字号は、入れ歯を入れてくれるのだろうか??」
このロバ、入れ歯を入れてすぐに、久しぶりににんじんをバリバリ食べ始めたそうです。「この歯で噛める!!」と感じたのでしょうか、入れ歯を嫌がることはなかったそうです。
roba5.jpg
「歯を失うと生命にかかわる」といわれる野生動物、一文字号は入れ歯で、元気を見事に取り戻しました。
この後、長生きして・・・・と話が続けばよかったのですが、3年後に亡くなってしまいました。元気になりすぎて、柵を飛び越えようとして、足を引っ掛け転倒。これが原因で死んでしまいました。
歯の大切さを実感できる話でした。人間もロバも一緒ですよね。


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